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人間よりも背骨の数が1つだけ多いです

犬の骨格は、基本的には人間と同じような構成になっています。人間が四つん這いになった姿勢に近いと言えるでしょう。頭蓋骨から頸椎につながり、胸椎から腰椎を経て、尾椎にいたります。これらの骨の中には神経が走っています。

​ 頸椎や胸椎の間には椎間板と呼ばれる物質があり、これが緩衝材の役目を果たしています。この椎間板が飛び出してしまって神経を圧迫するのがヘルニアです。

 腰椎骨と大腿骨を結ぶ大きな骨を寛骨といい、骨盤の主体となる部分です。この大腿骨と寛骨の組み合わせに異常があるのが、股関節形成不全です。また大腿骨と膝のお皿がうまくはまらない病気が、小型犬に多い膝蓋骨脱臼です。

 人間との大きな違いは、犬に鎖骨がないこと、肩甲骨が縦方向についていることでしょう。だから犬は人間ほど自在に前足が動けません。猫は鎖骨があるので、犬よりも前足の自由度は高いです。猫パンチは、犬にはできません。

もうひとつの違いは、胸椎と肋骨の数です。人間は12個なのに対して犬は13個。胸椎につながっている肋骨も犬には13対あります。人間よりも犬の方が少しだけ胴長の比率になるわけです。

 そして、犬の骨格の特徴といえば尾椎。シッポの骨です。犬種によって差があり、6~20個の骨があります。ちなみに人間の尾椎は退化していて尾てい骨となり、小さな物が数個だけです。

出典:いちばんわかりやすい​!犬の病気辞典(さくらBOOKS)

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